戻ろうとしたとき、琉衣が俺の袖を引っ張った。 振り返ると、琉衣は何か言いたげな顔をして、 そのまま眠った。 「……ねたのか? 器用な奴だな。」 俺の袖をつかんでいる琉衣の手を掴み、俺の手とあわせて指をからめ取る。 そのまま、琉衣のベットに頭を置き、俺の意識も遠のいていった。