涼太:『紗織さん…?』
紗織:『 … 』
涼太:『ねぇ』
紗織:『…ごめん』

倉橋は足を止めると、両手で顔を覆いながら俯いた。涙声をやっとの思いで絞り出しながら話し出す。

紗織:『先輩が酷い事言って…本当にごめんなさい』
涼太:『別に紗織さんが謝る事じゃないでしょ?』
紗織:『でも…』
涼太:『俺は気にしてないよ。だから、もう忘れようよ(笑)』

そう言って佐久間は倉橋の手を取った。