その日を境に、佐久間と倉橋は互いの部屋を行き来するようになる。佐久間の出演する芝居も必ず観に行った。しかし「恋人未満」を脱する関係になかなか踏み込めず、2人の見えない境界線は微妙な位置のままだった。