佐久間はただ頷いて聞いていた。否定も肯定もせず、ただ頷いて聞いていた。何だかそれが心地よくて 嬉しかった。

涼太:『紗織さんて、思ってた人と違ったな(笑)』
紗織:『え?』
涼太:『コーヒー買いに来る時の紗織さんて、もっと色んな事に素っ気なくてクールな感じに見えてたから』
紗織:『そう?』
涼太:『でも、実はすごく女の子だった(笑)』
紗織:『何それ?ちょっと馬鹿にしてない?』
涼太:『して…ない(笑)』

そんなやり取りをしていたら、時計は深夜0時を過ぎていた。