社内を案内して、企画部の仕事を説明する。バタバタと慌ただしく1日が終わった。

牧田:「あの…」
魚住:「なに?」
牧田:「…名前…似てますよね」
魚住:「え?」
牧田:「魚住さんってマキさんて言うんですよね?俺も牧田だから…同じっすね(笑)」
魚住:「まぁ、そう…ね」
牧田:「すみません、つまんない事言って(笑)。今日はありがとうございました。」
魚住:「あ、ねぇ、仕事の事なら何でも聞いてね。分からない事とか困る様な事とか絶対ないようにさ。何でも話して」
牧田:「はい、ありがとうございます!」
魚住:「…うん」
牧田:「お先に失礼します(笑)」
魚住:「はい、お疲れ」

牧田は深々と頭を下げる。帰り際の向けた背中には希望が満ちていた。自分も新入社員の時はそうだったのかな…。そんな思いが頭に浮かんだ。いつにない疲れを発散しに喫煙ルームへ向かうと、そこには同期の日下が立っていた。