牧田の言葉に堪えきれず、日下は腹を抱えてゲラゲラ笑いだす。牧田は不思議そうな顔で日下を見ていた。絶え絶えの息を整えながら煙草の火を消すと日下が言った。

日下:「アイツ、なかなか手強いぞ…色んな意味で(笑)」
牧田:「え?」
日下:「あと、回りもよく見とけよな。最近は敵が多いみたいだから」
牧田:「敵…ですか?」
日下:「…まぁ、忠告だな(笑)」

日下はそう言うと笑いながら喫煙ルームを出で行った。牧田には日下の言葉が『宣戦布告』に思えてならなかった。