いつからか見えない境界線に遮られ、近くて遠い2人になっていたのだ。倉橋にはそれが耐え難い淋しさでしかなかった。佐久間は倉橋の思いに言葉を失う。ただ無償に愛おしくて、泣きじゃくる倉橋を抱きしめた。

涼太:『…ごめん、「淋しい思いをさせない」って約束したのに…』
紗織:『 … 』
涼太:『紗織にそんな思いをさせてた事、気付かないで、2人の時間も…全然なくて、本当にごめん』
紗織:『…涼太…』
涼太:『確かに女優さんとの絡みもあるけど、俺は紗織しか見てないから…。ホントだから』