ハッとして辺りを見回すと、 ぎゅーーーっ。 強く優しく抱きしめられた。 「ほのかっ、会いたかった!」 「しば、さきぃ。」 ボロボロこぼれる涙。 「柴崎。柴崎。」 なんども柴崎の名前を連呼する。 ねぇ、 柴崎、私たちもあんな二人みたいに幸せになりたいな。 「柴崎、大好き。」 「ん、俺も大好き。」 そういって笑い合った私たちは どちらともなく唇をくっつけた。