今日は夜が更けるまでは部屋にいて、その後に寮を抜け出した。 暗い道を歩いていく。 足元を照らすライトがなくても、図書館はすぐそこ。 図書館の扉を開けると、大好きな本のにおい。 静かな空間。 1歩ずつ階段を上がって、2階へ。 誰もいない……かな。 ううん、私、本を読みに来てるんだし……。 捜すのは、人じゃなくて、本で……。 そんなことを思いながら、本棚に目をやると、 「また来たんだ?」 聞こえたのは、頭上。 反射的に顔を上げると、3階の階段から下を覗く顔。 「真夜中くんこそ……」