学校について、私は深く息を吐いた。 通学の何分かだけで、もう何年も経った気分。 つ、疲れた……。 人と話し慣れていないこともあって、余計に。 気の利いたこととか、何も言えなかったな……。私、役立たず。 「ごめん。ずっと握ってた」 「え」 真夜中くんに言われ、自分の手を見て思い出す。 そういえば! パッと手を離され、そこが妙に寒くて、寂しい気持ちになった。 好きな人と手を繋いで登校したのに、ほぼ記憶にないとか勿体ない。 今さら顔が熱くなる。