顔を上げて、噂の発信先を見てみると、その中に鈴木くんがいた。

気まずい……。

彼には、真夜中くんとの仲を誤解されていたから。

……半分は誤解ではなくなってしまったけど。


「鈴木、いいわけ?お前の大好きな無言姫取られんじゃん」

「うるせー」


ハラハラする会話……。

聞こえないふりをしたいのに、勝手に顔は赤くなっていく。


すると、突然真夜中くんが立ち上がり、半開きの寝ぼけ眼で、私の席に向かってきた。

途中、色んな机にぶつかり、転びかけていた。