中に聞こえるくらい大きな声だった。
何故、と苦笑いしていると、後ろで声がした。
「その人、いつもうちの前で溜息をつくと心に決めているみたいなんですよ」
パジャマ姿の那智が立っていた。
「ちょうど、此処まで来ると、疲れるみたいなんですよね」
「そうなのか。
うちは下のポストにまとめてだが、高層マンションを配って歩くのは、まあ大変だろうな」
と言うと、
「そうですね」
と言う那智は何故か嬉しそうに笑っている。
その表情が気になりながらも、
「起こしたのか、悪かったな」
と言うと、
「いえ。
確かに、部屋を出入りする音で目が覚めたんですけど。
それがちょっと……嬉しかったから」
そう那智は俯きがちに微笑む。
「嬉しい?」
「この家に人が居てくれることが嬉しかったんです。
っていうか、あの部屋に」
那智の部屋と自分が泊まっている部屋はちょうど向かいになっていた。
何故、と苦笑いしていると、後ろで声がした。
「その人、いつもうちの前で溜息をつくと心に決めているみたいなんですよ」
パジャマ姿の那智が立っていた。
「ちょうど、此処まで来ると、疲れるみたいなんですよね」
「そうなのか。
うちは下のポストにまとめてだが、高層マンションを配って歩くのは、まあ大変だろうな」
と言うと、
「そうですね」
と言う那智は何故か嬉しそうに笑っている。
その表情が気になりながらも、
「起こしたのか、悪かったな」
と言うと、
「いえ。
確かに、部屋を出入りする音で目が覚めたんですけど。
それがちょっと……嬉しかったから」
そう那智は俯きがちに微笑む。
「嬉しい?」
「この家に人が居てくれることが嬉しかったんです。
っていうか、あの部屋に」
那智の部屋と自分が泊まっている部屋はちょうど向かいになっていた。



