アラビアンナイトの王子様 〜冷酷上司の千夜一夜物語〜

 この間、一緒に出かけたときに買ったものだ。

「じゃあ、ベルマーク委員の話の最後のところでいいぞ。
 いつも最後、聞きそびれるから」
と遥人は目を閉じる。

「ええーっ。
 もうそれ飽きました。

 遥人さん、……遥人さんっ。

 えっ?
 もしかして、もう寝ました?

 もう~っ。
 最後までロマンティックじゃないんだからっ」
と文句を言うと、目を開けた遥人に、

「それはお前だ」
とカピバラで、はたかれた。