アラビアンナイトの王子様 〜冷酷上司の千夜一夜物語〜




 結局、そのホテル近くの違う店に行き、ランチ兼お茶をした。

「ヘタレだな」
と亮太に言われる。

 窓から問題のそのホテルが見えているのだが、覗きに行く勇気はなかったからだ。

「すっぱり、ケリをつけた方がいいんだ。
 そしたら、今日にでも、俺のところに来れるだろ」

「いや、あんたのその性格、少し、うらやましいわ」
と言うと、亮太は頬杖をつき、窓の外のホテルを見、

「正直、俺もよくわかんないんだけどさ。
 お前、今までの女と全然タイプが違うから。

 でも、一緒に居ると、楽だなーって思うし。

 お前と居たら、楽しく生涯が送れそうだなって思う」
と言ってくる。

「生涯?」

「生涯なんだよー」
と自分でも意外そうに言い、亮太は椅子に背を預けた。