「血筋とか育ちなんですかね、そういうの。
お母さんとか、そういう人でしたか?」
「いや……」
という遥人はなにか考えているようだった。
「あっ。
すみませんっ。
私、またなにか地雷を踏みましたねっ」
遥人は目を閉じ、
「心配するな、お前はいつも踏んでいる」
と言ってきた。
「踏みついでに訊いていいですか?
梨花さんの口ぶりでは、お兄さんが居るみたいだったんですけど。
一度も見たことも聞いたこともないんですが」
「ああ……。
家族と揉めて出て行ったと聞いている。
その兄貴が居たら、俺の今の地位もなかっただろうな」
「次期社長の地位もいらないと思うくらい家族仲が悪かったんですかね。
それとも、社長になりたくなかったとか?」
さあな、と遥人は呟く。
そのあと、少し沈黙してしまった。
先に口を開いたのは、遥人の方だった。
「お前、以前に俺に訊いたな。
王が斬り殺してきた女たちの中には、王の子を身ごもりかけてた女も居るだろうに、産まれて来なかった子供に対して、王は思うところはないんだろうかと」
お母さんとか、そういう人でしたか?」
「いや……」
という遥人はなにか考えているようだった。
「あっ。
すみませんっ。
私、またなにか地雷を踏みましたねっ」
遥人は目を閉じ、
「心配するな、お前はいつも踏んでいる」
と言ってきた。
「踏みついでに訊いていいですか?
梨花さんの口ぶりでは、お兄さんが居るみたいだったんですけど。
一度も見たことも聞いたこともないんですが」
「ああ……。
家族と揉めて出て行ったと聞いている。
その兄貴が居たら、俺の今の地位もなかっただろうな」
「次期社長の地位もいらないと思うくらい家族仲が悪かったんですかね。
それとも、社長になりたくなかったとか?」
さあな、と遥人は呟く。
そのあと、少し沈黙してしまった。
先に口を開いたのは、遥人の方だった。
「お前、以前に俺に訊いたな。
王が斬り殺してきた女たちの中には、王の子を身ごもりかけてた女も居るだろうに、産まれて来なかった子供に対して、王は思うところはないんだろうかと」



