近くの温泉街に行くと、祝日の夜だと言うのに、結構人が多かった。 高い宿だったので、休日も平日も関係ないお金持ちのお年寄りが多いようだった。 いい部屋しか空いてなかったのだが、遥人はそこでいいと言う。 なにかもう、お金なんか残してもしょうがないから使っちゃえ、みたいな感じでやだなあ、と那智は思った。 フロントの男性がパソコンに打ち込んでいる間、遥人は、ラウンジから見える、ライトアップされた滝を眺めているようだった。