梨花は気を利かせてか、ちょっと離れた席で食事を始めたが、時折、こちらを見て、なにか言っているようだった。
女ともだちに、なにか楽しげに話している。
ちらと横目にそれを窺いながら、那智は言った。
「あれはどういう心理なんですかね。
そして、おともだち達は、なにを思って聞いてるんでしょうね。
恐らく、貴方の自慢話をしてますね」
……結婚目前の婚約者が別に居るのにな。
いっそ、自分と遥人も、コソコソしなくていいのではないかと思ってしまう堂々っぷりだ。
こっちなんか、ただ、寝かしつけてるだけなのに逃げ回っているのが莫迦莫迦しくなってくる。
いっそ、お宅の王子様に雇われている下僕です、と言ってみようか。
そんなことを思っていると、桜田が言う。
「お前の母親と似てるだろ」
と。
「は? お母さんですか?」
「ああいうピュアなところが」
ピュア!?
「見ろ。
オトモダチが明らかに困惑している。
なのに、気づいていない。
自分の感情しかなくて、周りが目に入らないんだよ」
女ともだちに、なにか楽しげに話している。
ちらと横目にそれを窺いながら、那智は言った。
「あれはどういう心理なんですかね。
そして、おともだち達は、なにを思って聞いてるんでしょうね。
恐らく、貴方の自慢話をしてますね」
……結婚目前の婚約者が別に居るのにな。
いっそ、自分と遥人も、コソコソしなくていいのではないかと思ってしまう堂々っぷりだ。
こっちなんか、ただ、寝かしつけてるだけなのに逃げ回っているのが莫迦莫迦しくなってくる。
いっそ、お宅の王子様に雇われている下僕です、と言ってみようか。
そんなことを思っていると、桜田が言う。
「お前の母親と似てるだろ」
と。
「は? お母さんですか?」
「ああいうピュアなところが」
ピュア!?
「見ろ。
オトモダチが明らかに困惑している。
なのに、気づいていない。
自分の感情しかなくて、周りが目に入らないんだよ」



