想いを残した距離に

ショートホームルームが終わると次はすぐに授業。1時限目は始業式。
長い校長先生の話を眠らないように聞く。
大河はぐーすか寝てたみたいだけど。


2時限目は歴史。
先生がとても優しくて私は大好きなんだけど今日はあいにくお休みだそうで
自習になってしまった。
周りの人たちはわいわい騒ぐけど
私達は静かにお勉強中。


3時限目はもちろん英語。
最初の20分でテストを行ってすぐに
返却される。


なぜ始業式にテストをするのかっていうのが不満なんだけど。
単語だけなら簡単なんだけどね…。


私の英単語テストの結果。
50点満点中49点。
一文字抜きという馬鹿なミスをしてしまった。望と幸くんは満点。私と一緒なのが月影くん。結と大河は45点。
どこが赤点になるのやら…。


4時限目。体育。
全身藍色の体育着を身に纏い、女子は器械体操、男子はバスケをする。


「きゃー!東道くん!かっこいい!」


ほとんどの女子はバスケ中の幸くんたちに釘付け。少し目をそっちの方に向けると
ちょうど幸くんがゴールにダンクするところだった。


「やっぱみんなかっこいいね…」


「だね。人気もすごいし…」


なんだか、こうしてみると別の世界の人みたい。


「そうか?あいつらのどこがかっこいいのか全然わかんないんだけど」


望は身体を曲げて準備運動をしながら男子を睨みつけた。