想いを残した距離に

「渚って頭良かったんだな」


先生がショートホームルームを始めると隣からそんな声が聞こえてきた。


「すぐ渚に抜かされるな」


「それはないと思うけど…」


「じゃ、勝負するか?」


えっ?何を?


「次のテスト。どっちのほうが順位が高いか。勝った方は負けた方に一回、お願いができるっていうのはどうだ?」


次ってことは2学期中間だよね…。
なんだか楽しそう…だけど…


「それって私、不利なんじゃ…」


「弱気になるなって…やる?やらない?」


勝ったら負けた方に一回お願いできるんだよね…お願いは別として幸くんとなら楽し
そうかも…


「うん!やってみたい!」


「じゃ、約束な」


私は笑顔でコクリと頷いた。
その時少し頬を赤らめた幸くんに
気づかずに…。