想いを残した距離に

結は少しクエスチョンマークを浮かべながらニヤッと猫みたいな顔をした。


「ねぇ!聞いてよ!私の隣が…!「大河でしょ?」


私は結の言葉を遮ってそう言った。


「な、なんで知ってるの!?ん?それに…名前呼びって…」


そっか。私、まだ結には大河と幼なじみだなんて言ってなかったんだった…。


「実は私と大河は幼なじみなんだ」


「え、ええぇ!?」


「あ、えっと…大丈夫?」


よく見ると結の顔は真っ赤に染まっている。


「もしかして…」


「す、す、す、好きとかじゃな…いし…」


何も言ってないんだけど…
大河のこと好きなんだね。


「顔真っ赤だよ」


「な、内緒だか…らね!」  


結は口に人差し指を当てて私の顔に近づいてきた。


「わかってるよ。頑張ってね」


「ありがと」


こんなことを言っている私。でも、
心の奥底では恋というものがどんななのか実はわからない私がいた。