想いを残した距離に

月影くんの背中が見えなくなると私はもう1本きゅうりを取り、別の場所へ移動した。


月影くんは…望のことが好きなんだ…。
みんなちゃんと恋してるんだ。
結は大河に月影くんは望に
そして私は東道くんに…。


みんながみんな…幸せになれればいいのにね。


私はその後、卵1パックとハム、冷やし中華の麺とつゆを買ってスーパーマーケットから出て行き、急ぎ足で家へと帰っていった。


さて、作りますか…


私は家に帰るとすぐに材料を袋から出して
調理に取り掛かった。


ひとり分だから簡単だもんね。


麺を茹でている途中、私の携帯のメール受信音が鳴った。


「あれ?誰だろう」


知らないメアドからのメール。私は不思議に思ったものの、恐る恐るメールを開いた。


『To 渚 From 幸
今から出れない?家の前で待ってる』


と、東道くん!?え?なんで知ってるの?
教えたっけ…いた、ずら?


私は驚きのあまり、麺をそのままにして玄関へと向かった。


「…東道くん?」


私はほんのちょっと扉を開けてあたりを見回した。


「渚」


「東道くん…」