想いを残した距離に

ぼそっと結はそう呟いた。
私はそれを聞いて

私からしてみれば同じ人間なのに美人と凡人って分かれるのか知りたいよ!

って言いたくなった。


「いつまでもしょぼくれないでくれる?こっちがテンション下がるよ」


望がそう言うと私も確かに!っと思った。


「はぁ…」


どうしたらいいのか迷ったその時、私にはとってもいいアイデアを思いついた。


「あ、あれ大河じゃん」


私は居るはずのない大河の名前を口から出した。


「ええええ!!!???」


一気に結の顔が赤くなった。
結は驚いてきょろきょろとあたりを見回した。そして見回したあとすぐに私を笑いながら睨み始めた。


「渚ー!」

 
「ごめんね」


私は結に頭を手でぐりぐりされた。


「もう!どれだけびっくりしたと思ってんの?」


「あ、佐久間じゃん」


私と結がじゃれあっているとぼそっと望がそう言った。確かに結の後ろには大河がこっちに向かって歩く様子が見えた。


「もう!望まで!そんな嘘を!」


「嘘じゃないが…」