想いを残した距離に

「似合ってる」


その言葉に私の心臓は大きく跳ね上がった。


「あ、ありがとう…わ、私も赤色が好きだったから…!」


そんなこと言われるなんて…
期待してなかった…


「最初、須藤が赤色の浴衣着てた時、すごく嬉しかった」


「えっ?えっと…」


「可愛い…照れた」


そう言われた瞬間、顔が真っ赤になって頭の中が真っ白になった。


「照れてなんか…ない…」


私は恥ずかくなって東道くんがいる方と逆の方へ顔を向けた。


「はいはい。恥ずかしがってなくていいですから」


「恥ずかしがって…なんか…きゃ!」


しっかり前を見えいなかったせいか、何かに足が引っ掛かって倒れそうになった。


「痛…くない?」


転んだ感じがしなくて顔を上に上げた。すると、私はいつの間にか東道くんの手の中にいた。