想いを残した距離に

私と大河が喋っていると後ろから少しこわい感じの声が聞こえた。

私は恐る恐る声の方に顔を向けた。


「お、月影じゃん!」


そこにいたのはメガネをかけて制服がよく似合うイケメン君。
どうやら大河の知り合いの様子。


「佐久間…」


大河を目のあたりにしてすこし不満そうな顔を見せる彼。


「また同じクラス!やったなぁー!」


そんなのはお構いなしに彼の肩に手をかける大河。


「良くないです」


「なんだよ〜親友だろーがよ〜」


「誰があなたの親友なんかになるなんて…」


「渚、渚。こいつ俺の親友。
月影 春人(ツキカゲ ハルト)。無愛想だけと根は優しいやつなんだぜ」
 

突然、私に話を振りかける大河。
私は驚いて少し反応が遅れた。


「あ、えっと須藤 渚です…よろしくおねがいします」


私はペコリと月影くんに頭を下げた。


「月影 春人です。月影って呼んでくれればいいですから」


そう言うと月影くんは人差し指でメガネをクイッと上に上げた。


「もっと優しくしろよ〜」


ふたりは性格が真逆だけどすごく仲が良さそうに見えた。