想いを残した距離に

「ご、ごめんなさい…遅れちゃって…」


5分の遅刻。
もちろんみんなは到着していて
私はなんだか、悪いことをした気分になった。


「いいって。5分くらい」


そう言ってくれたのは大河だった。


「ごめん…なさい…」


私は息を切らせながらみんなの前で謝り続けた。


「渚ー!しょぼくれないでよ〜さ、さ!お祭行こ?ね?」


結は私に近づいてそう言った。
私はうん。と言い、みんなで屋台のほうへと向かっていった。


「結。浴衣可愛い!」


屋台がたくさんある道に入ってすぐ、私は結にそう言った。
結は照れくさそうながらもその場で一回転した。結のピンク色に可愛らしい花が散りばめられた浴衣は一回転すると、一層
結の可愛らしさを引き立てた。


「ありがとう!望も渚も可愛いよ」


結がニコッとそう言うと私は自然と望に目を向けた。
来たばっかりでよく見ていなかったが、望のかっこいい黒髪が横縛りになっている。
さらにフリル付きの黒い浴衣。
柄は赤い薔薇と白い百合。
誰がどう見ても結と並ぶ美人さんだ。
それに比べて私はって感じだけど…