想いを残した距離に

「お、美味そうだな。俺も食べに行こうかな」


「え、本当に?」


「今のは冗談だからな?あいつがいるのに行くわけねーじゃん。」


あいつ?誰のことだろ…


「おっと…じゃ、帰るわ」


「う、うん」


珍しい…こんなに早く話を切り上げるなんて…暑さのせいかな?


私は大河の背中が見えなくなると、ふと空を見上げた。


「綺麗な夕日…」


デパートから出てそんなに経っていないが、いつの間にか夕方になっていてあたりは一面オレンジ色だった。
私は素直に綺麗だと思った。


ねぇ、東道くん…
あなたにはどんな空に見えますか?