想いを残した距離に

結局、東道くんのアドバイス通りに赤色にしてしまった私。赤色は私の好きな色だとしても、なんだか少し恥ずかしかった。


「あ、渚じゃん」


家の近くの公園を横切ろうとした時、
後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。


「大河…」  


面倒な人に出会ってしまった。
また話が長くなるんだろうな。
なんて変なことを考える私。


「なんだ?買い物か?」


私は少し後ろに浴衣を隠して頷きながらこう言った。


「何買ったんだ?」


大河は金髪を太陽に反射させながら
いつもの笑顔でそう言う。


「ふ、普通に買い物だよ」


浴衣なんてバレたら何言われるか…
きっといじられちゃうな…


「だから何買ったのか聞いてるんだけど…」


「べ、別に今日の夕飯だけど…」


「今日の夕飯何?」


ここまで聞くとは…幼なじみの私でも予測不可能だった…。


「か、カレーかな?」


実際、今日の夕飯なんて決めてないんだけど…カレーでいいかな?