想いを残した距離に

祭りに行くと決めた次の日。
今日は学校が休み。

海は友達と遊びに行っていて今日も家には私ひとり。


「やっぱり…小さかった…」


私は今、押し入れから4年前くらいに着た浴衣を取り出している。
着るまでもなくその浴衣は小さかった。


「私服にするか…浴衣か…」


私は迷う。
自分の貯金ならなんとか浴衣は買える。
でも買ったら本や音楽が買えなくなる。
かと言って私服…


『俺は赤色が好きだ』


迷っていると突然、脳内にそんな声が聞こえてきた。


「ど、どうしよう…結も浴衣だろうし…買いに行こっかな」


私はやっと決断して片手にピンクのお財布を持ち家を出た。


今日は昨日よりも暑くはない。
温度で言うなら25度ぐらいだろう。


私は薄い長袖にピンクのスカートを着ながら浴衣の売っているデパートを目指す。勿論、デパートに入ると休みなので人がいっぱい。私は沢山の人達に押されながら
も、頑張って2階にある浴衣売り場へ向かった。


「つ、疲れた…」


バテバテに汗をかいた私。
そんな状態の中、
私は自分のサイズにあった浴衣を探す。


「か、可愛い…」