「じゃ、決定だね!時間や場所はどうする?」


東道くんも行くんだ…嬉しい。


「結と大河が決めてくれるかな?私そういうの苦手だから…」


私はニコニコしながらふたりにそう言った。すると、結はびっくりした顔を私に向けだ。


私だって少しぐらいは結のお手伝いするんだから。


「じゃ、獅子村決めるか」


そう大河が言うと、結達は自分の席へと戻っていった。結と大河は祭りのことを話していて望は本を読み、月影くんは勉強をしている。ふたりは真面目だね。
私はその様子を見ると東道くんと同時に席についた。


「楽しみだな」


そう言ってきたのは東道くんだった。


「うん!浴衣買わないと…」


「じゃ…アトバイスしてもいいか?俺の好きな色は赤色っていうのがアドバイスなんだけど」


「えっ?それがアトバイス?」


「なんだ?嫌だったか?」


そっか、東道くんは赤色が好きなんだ…。


「じょーだんだかんな!」


東道くんは私の目の前に顔を出して
可愛く笑った。