「みんな、おはよう」


私はニコッとみんなに笑顔を向けた。


「じゃ、みんな揃ったところで私から提案がありまーす!」


結はカバンを置くとみんなを集めて嬉しそうに口を開いた。


「7月7日。この日は七夕でーす」


みんなの頭にクエスチョンマークが浮かぶ。そしてみんな、何当たり前のこと言ってるんだろみたいな顔をする。


「なんと近くの神社で夏祭りがあるの!みんなで行かない?7時から花火もあるし」


そう一息で結は言った。


「お、いいな!」


一番元気よく返事したのは大河だった。
それを見て結も嬉しそう。


「渚は?どう?」


結と大河だけにするっていう方法もあるけど…


「楽しそう。いいよ」


きっと今はみんなと一緒がいいよね。


「望や月影、東道は?」


「構わない」


「みんなが行くなら行く。気は進まんがな」


月影くんはいつものようにクイッとメガネを上げる。


「俺も行く」