想いを残した距離に

私は一人でその場から離れて黒板に貼ってある座席表を見に行った。


どうやら座席表は成績順とか主席番号順ではなく、適当に席が決まっているらしい。
私の席は窓側の1番後ろ。
みんなが憧れる最高の席だ。
それにこの席順は1年間変わることがない。私は新学期早々ラッキーだ。


そんな恵まれた私の周りの人たちは誰かな?なんて馬鹿なことを考えながら周りの人の名前を確認する。


「結って私の前の前の席なんだ…それでその隣が…」


「俺だよ〜」


後ろからすっごく聞き覚えのある声が私の耳に響いてきた。


「大河…」


私の後ろにいたのは癖のついた金髪が特徴の幼なじみの佐久間 大河(サクマ タイガ)だった。

身長は175cmは過ぎてたと思う。周りから言う高身長なことは間違いない。よく知らないけど、金髪は地毛らしい。

男の子と話すのは苦手だけど
幼なじみのせいか大河とは上手く話せているほうだ。


「なんだよ〜渚。浮かない顔すんなって」


大河は私に結と同じような笑顔を見せる。
私はすこし浮かない顔をしながら大河を見つめた。


「別に…そんな顔してないはずだけど…」


「同じクラスになんの初めてだよな!
幼稚園から一緒なのに同じクラスなんてなったことなかったもんな!」


ほとんど呼吸の間を見せずに喋る大河。
私は自分の席に行きたいけど話が尽きなくてなかなか動けない。


「おい、そこ退けよ」