想いを残した距離に

「ごめん…いざ作ろうとしたらこんなことに…」


海がしょぼくれてるのを見て私はスプーンを手に持ち、お粥をすくって食べた。


「ねーちゃん!?」


「確かにグチャグチャだしあんまり美味しくないけど私は海の味好きだよ。作ってくれてありがとね」


「無理すんなよ…」


私は海に笑って見せたあと、次々とお粥をすくって食べる。その後、しっかりりんごも魚も食べる。もちろん不味いけど…。


「ごちそうさまでした」


「お粗末さまでした。で?なに相談に乗ればいい?」


「うーんと…まあいろいろ話すから…聞いてくれる?」


私は東道くんが転校してきたことや大事な友達になったこと、そして仮彼女ができたことを全て海に告げた。


「なるほどね…だったら付き合わないでって普通に言えばいいじゃん」


「それが迷惑になると思って言えないんだよね…」


「だって東道さんはねーちゃんに付き合っていいかって聞いたんだろ?それってねーちゃんに少し好意を持ってるってことじゃないの?」


「へ?コウイって?」


「あーもう。ねーちゃんってすごい鈍感だからな…」