想いを残した距離に

そんな光景が私には見えてくる。
私の胸がぎゅっと痛くなった。


それと同時に私の頭が痛くなってきて立っていられないくらいの激痛が走る。
私は耐えられなくてその場で倒れた。


「ねーちゃん!?」


視界が狭まる中、私の弟の須藤 海(ストウ カイ)の声が聞こえてきた。


「ちょ、大丈夫!?立てる?」


私は海に捕まってゆっくりと立ち上がる。


「須、藤?」


海の声が響いたのか息を切らしながら東道くんがやって来た。


「と、うどう…くん」


そう言ったとき、頭がグラングランしてあたり一面真っ白になった。


目を覚ますと見たことのあるピンク色で統一された部屋が一番最初に見えてきた。


「ここは…私の部屋?」


私はゆっくりとベットから起き上がった。
ベットの右にはお気に入りのお人形がいつもの定位置に座っている。左には小さな机に薬と水が入ったコップが置かれていた。


「ねーちゃん。起きた?」


部屋の扉近くにはたくさんの薬が入った箱を持っている海がいた。


何が起きたのかも自分でわからなくなり、片手で頭を抑える私。


「玄関で倒れてたんだ。多分風邪じゃね?」


風邪で玄関で倒れたのか…で…確か…あの時、東道くんの声が…。