その日の空は渚と見た夕焼け空だった。


空を見ていた時、俺のスマホが鳴り響いた。



「望から?」


その音は3年前くらいから全く連絡取っていない望からだった。



「はい。東道です」


『久しぶり。東道。望だ』


「ああ、久しぶり。お前、同窓会にも来なかったもんな」



1年前に行われた同窓会。
そこには大河、望、春人の姿はなかった。

みんな夢を叶えて忙しかったそうだ。



『いや、忙しかったんだ。ちょうど裁判の途中だったからな』


「だろうな。んで、なんの用事?なんの用事もなしに望が連絡してくるわけないだろ?」


俺は涙を拭って少し強気で出てみた。




『ああ、明日なんの日かわかるか?』


1月10日。
この日は俺にとって大事な日。
絶対に忘れることはない。



「渚の命日だろ」



『ああ。明日みんな休みをとったんだ。呼び出しがあっても絶対に行かない。だからどうだ?みんなで会わないか?』