想いを残した距離に

俺達はそれぞれの家に帰った。
家に帰ると父さんと写真の母さんが俺を迎えてくれた。

俺は玄関で泣き崩れてしまった。


母さんと渚という俺の愛した人が迎えてくれた気がしたからだ。




「はぁ…んー、泣いた」


こんなに泣いたのは渚が消えたあの日以来だな。



そういえば手紙が…あったよな。



俺は引き出しを開けてあの時の封筒を取り出した。



ああ、これだ…。



『私の愛する幸へ』



今日は卒業式だ。
俺は約束を守った。


見れば…いいんだよな。



俺はゆっくりと手紙を開いた。