想いを残した距離に

あれから2ヶ月経った。
今日は卒業式だ。




俺達は毎日のように渚の墓に行ってはその日あった出来事を話した。


みんな志望する大学に受かったこととか、
クラスの雰囲気が変わったこととか。


そういえば渚に嫉妬して欲しくて俺はバレンタインと事を話したな。

チョコをもらったって。
でも渚がいるから俺は誰からも貰わなかった。


ほら、俺はこんなに渚を好きなんだ。





「卒業おめでと!みんな!」


卒業式が終わって俺達は校門前でたむろっていた。


俺の片手にはふたつの卒業証書。
ひとつは俺のでもうひとつは渚のだ。



「つーか、これから先、結とは離れちまうんだよなぁ」



1月いっぱいはみんな笑顔なんてほとんど見せなかったのに今では自然に笑顔を出す。


2月に気がついた。笑ってないと渚が困るということを。


だからみんな残りの日々を笑って楽しく暮らした。



「いやぁ、ラブラブだなぁ。もう結婚でもしたら?」


俺はニヤニヤしながら言う。