想いを残した距離に

「うっく…渚ぁ。やだよ…そんなこと言わないでよ…涙が止まんなくなるじゃん…」


ああ、次は俺の番なんだ…。



頭がぐちゃぐちゃになる。
手紙を読めば読むほどに渚がいなくなったことをもう帰ってこないことを実感してしまう。



「次は…幸。お前だぞ…」



みんなが涙目で俺を見つめる。


俺の手は震えていた。
手紙を開いてなんて書いてあるのか怖かったからだ。


「幸…」



みんなの声が全部全部渚の声に聞こえてくる。



「みんな気持ちは一緒だよ」


みんなの顔は真剣だけどどこか悲しそうだった。


いい友達を俺も渚も…持ったよな。



俺はゆっくりと手紙を開いた。

すると、中に入っていたのはみんなとは違う。

2枚入っていた。



なんだ?


白いカードが入っていて俺はみんなに見えないようにそっと見つめた。



“2枚は幸一人で卒業式に見てください”


俺は少し微笑んで1枚目を読み始めた。