想いを残した距離に

「あほか。お前だって強いだろうがよ。俺は自分と結のことで手一杯だったんだぞ?馬鹿なのかよ…お前は最後までなんで人の心配するんだよ…」


ああ、俺の手紙にはなんて書いてあるんだろう。


読めない。
読みたくない。


渚が死んだことを認めたくない。



次々と読み終わると、俺の心はそのたびに強く押しつぶされそうになってた。


「馬鹿な渚…戻ってこいよ。ふざけんなよ…」


大河はただ泣いていた。


「つ、ぎは…私が…読む。いや、読みたいの…」


一番情緒不安定であろう結は震えた手で手紙を開いた。