想いを残した距離に

目の前に出されたのは期間限定アセロラジュース。私は東道くんに渡されると両手でしっかりと持った。


「で、でも…悪いよぉ…」


「じゃ、さっきの炭酸頂戴」
  

私はそう言われると私の膝にジュースを置いてカバンから炭酸を取り出した。


「えっと…でも…この炭酸…」


「交換なんだから頂戴」


東道くんは私から無理矢理炭酸を受け取った。すると、目の前で炭酸が入っているボトルの蓋を開けた。


プシュッ


そんな音が聞こえると東道くんが手に持っていたボトルから真っ白な泡がブクブクと溢れてきた。


「うわっ!なんだ!?」


「だ、だからさっき走っちゃったから炭酸やばいかもって言おうと…」


「それ早く言えよな」


東道はニコッと私に微笑みかけた。

あ、まただ…あの優しい感情が私には見える。どうしてそんな顔ができるの?どうしてそんな感情を持ってるの?
なんだか…見とれちゃうよ…