想いを残した距離に

「須藤。大丈夫か?喉とか乾いてね?」


「ううん。気にしないで」


私は横に何回も顔を振った。


「ベンチ…座るか?」


「う、うん」


私は髪の毛を拭きながら小さなベンチに座る。それを見た東道くんは私の隣りに座った。


「なぁ、須藤ってさ…」


しばらくの沈黙の後、東道くんが口を開いた。


「我慢してるだろ?」
  

「えっ!?」


「炭酸、苦手なんだろ?」


「な、なんで…」


わかったの?…結にも言ってない私の秘密だったのに…。


「わかるよ。しっかり見てたんだから」


東道くんは私から目を離さずじっと見つめている。


「み、見てた?」


「まあな。あ、これやるよ」