「お母さん…」


「もうすぐクリスマスでしょ？お洒落しなきゃ東道くんやみんなに笑われちゃうわよ」


すごく嬉しい…プレゼントなんかよりもお母さんの思いが…帰ってきたんだって実感して…すごく嬉しい。


「ありがとう」


「感謝することなんてないわよ。お母さんのほうが感謝したいくらいだわ。さて、海にもプレゼント上げてくるわね〜」


扉を閉めてすぐに海の喜ぶ大声が聞こえてきた。


「海…よっぽど嬉しいんだろうなぁ。何もらったのか後で聞いてみよ」


私もよほど嬉しいんだけどね…。


「あ、大河だ…」


窓の外を覗いていると私の家の前をキョロキョロしている大河を見つけた。


「そんなにキョロキョロしてると不審者に見えるよー」


私が大声で叫ぶと大河は私に気がついて笑いながら私に手招きをした。


「？なんの用だろ…」


私はプレゼントをベットの上において大河のもとに向かった。


「何か用？」


寒そうな格好をしている大河。寒いせいなのか頬が少し赤い。


「渚さ…結と最近遊んだ？」


「え、何急に…あ、遊んだけど…」


「結の好きなもん教えて！」


大河は私に両手を重ねてお願いしてきた。