冬休みに入って私はカレンダーにバツをつけるようになった。もう赤いバツ印が聖夜のクリスマスに近付いて来ている。
「…クリスマス」
もうすぐ結達に全てを話す時だ…。
怒るだろうか…最後の最後に喧嘩しちゃうのかな…。
1年とか言ったけど本当はそんなことない。私は近いうちに死ぬ。自分がそう言っている…。だからもう時間がないんだ。私に残された時間は…もうない。
「渚。いる?」
「うん。いるよ?どうしたの?」
私が扉を開けるとニコニコしたお母さんが私に赤い箱を突き出した。
「えっと…?」
「ちょっと早いクリスマスプレゼント」
「開けてもいい…?」
「もちろん」
私は黄色いリボンを取って箱を開けた。そこに入っていたのは今、一番欲しかった黄土色のコート。そして白いパンプスとピンクのワンピースだった。
「噓…これ高いブランドのやつ…」
ブランド名にはSkyBirdと書いてある。今人気急上昇中の少し高いブランドだ。
結に何回か付き合わされた時があったけどその時は高すぎて何も買わなかったんだっけ…。
「いいの?こんなの…万単位でしょ?」
どれもこれも高くて私なんかが買えるものじゃない。
「馬鹿ね。少ないもんよ。渚の誕生日プレゼントもあげてないんだから」
お母さんは優しく微笑んだ。
「…クリスマス」
もうすぐ結達に全てを話す時だ…。
怒るだろうか…最後の最後に喧嘩しちゃうのかな…。
1年とか言ったけど本当はそんなことない。私は近いうちに死ぬ。自分がそう言っている…。だからもう時間がないんだ。私に残された時間は…もうない。
「渚。いる?」
「うん。いるよ?どうしたの?」
私が扉を開けるとニコニコしたお母さんが私に赤い箱を突き出した。
「えっと…?」
「ちょっと早いクリスマスプレゼント」
「開けてもいい…?」
「もちろん」
私は黄色いリボンを取って箱を開けた。そこに入っていたのは今、一番欲しかった黄土色のコート。そして白いパンプスとピンクのワンピースだった。
「噓…これ高いブランドのやつ…」
ブランド名にはSkyBirdと書いてある。今人気急上昇中の少し高いブランドだ。
結に何回か付き合わされた時があったけどその時は高すぎて何も買わなかったんだっけ…。
「いいの?こんなの…万単位でしょ?」
どれもこれも高くて私なんかが買えるものじゃない。
「馬鹿ね。少ないもんよ。渚の誕生日プレゼントもあげてないんだから」
お母さんは優しく微笑んだ。