想いを残した距離に

幸くんの部屋に入ってベットに座る私。


幸くん絶対怒ってるよね…そりゃあそうだよ…病気のこと言わないで黙ってたんだもん…どうしよう…。


「なんで…もっと早く言わなかったんだ?」


「そ、それは…みんなを心配かけたくなかったから…」


「そっか。まあ、そういうもんだよな。渚の場合は特に」


「うん…きゃっ!幸くん…?」


幸くんは私をベットに押し倒した。今まで気づかなかったけど幸くんは涙目になっている。


「あ、あの…」


「ごめんな。気づかなくて…」


「どうしてそんなこと…」


「辛かったんだろ?元気がなかったのも病気のせいなんだろ?結婚しようとか言ったたけどさ本当はそんときも辛かったんだろ?ごめんな」


私は首を横に振った。


「そんなことないよ。私はみんなに気づかれないように隠してたんだからわかるはずもないよ」


「渚…俺は渚のことが好きだ。わがままかもしんねぇけど別れるとか言わないでほしい。俺は渚以外は愛せない」


私の言葉は幸くんのためであっても幸くんを傷つけてしまう。もう傷つけたくなんかない。


「うん。言わない…。じゃあ私もわがまま言ってもいいかな…」


私の最初で最後のわがまま。


「私が死ぬまで…私を好きでいて?それだけでいいから…」