想いを残した距離に

「じゃ、じゃーん!コーラ2本にメロンソーダ2本、レモンスカッシュに期間限定アセロラジュース!」


大河は嬉しそうにジュースの種類をペラペラと喋り始める。


「じゃ、好きなの選んでー!まずは東道からな」


「俺、なんでもいいんだけど…」


「なら、東道はこれね」


結はヒョイッと大河の手の中からアセロラジュースを取り出して東道くんに渡した。


う、嘘…どうしよう…。


「渚は?どうする?」


「わ、私も何でもいい…」


私はそんなことを言ってしまった。
実は私は炭酸が苦手。
大河が持ってきた時点で私が飲めるものはアセロラジュースだけだった。
でも東道くんに渡されちゃったから仕方がないよね。今日は転校してきた日だから
特別だよ。


「じゃ、コーラね」


結は私にキンキンに冷えたコーラを渡した。私はそんな飲めないコーラをカバンの中に入れた。


「みんなもらったか?これからどうする?」


「帰ったらどうだ?」


おいしそうにメロンソーダを飲む月影くんがそう呟いた。