想いを残した距離に

私達は大河のその言葉で教室を後にした。


「ねぇ!望ちゃんのこと呼び捨てしてもいい??」


前に女子たち、後ろに男子たちと一緒に花道を歩いている。
そんな中、結は後ろ歩きで望ちゃんにそう言った。


「いいけど…」


「やった!じゃ、私のことも結って呼んで!」


「わかった」


結さすがだな…私なんて呼び捨て結と大河以外できないよ。


「お、女子たち〜!止まってー!」


私達が楽しく話していると後ろから大河の声が聞こえてきた。


「ジュース買ってくるからそこで待っててくれー!」


私達はコクリと頷いた。
すると大河は道を外れて行った。


「ねぇ、結は私のこと苦手?」


私達が立ち止まっていると望ちゃんが突然そんなことを言い始めた。


「な、なんで!?」


「言っとくけど私、毒舌女王様だから元気で友達がたくさんいるあなたとは合わないんじゃないかって思ってね」


確かに…なんで結は人気者なのに私なんかといてくれるんだろう。


「そんなことないよ!」


「ならいいんだけど」


そんなことを言うと望ちゃんは本を読み始めて黙り込んだ。


「おーい!女子たちーこっち来てくれー!」 


そんな声が聞こえてきた。
後ろを向くとたくさんのジュースを持った大河が息を切らして私達に手を降っていた。


「はーい!」


結は元気よくそういうとみんなで男子のもとへ向かった。