想いを残した距離に

「私も行かないと…」


海が家を出てから1時間後。
私はいつも着替えるはずの制服ではなく暖かそうな私服を着て家を出た。


もう1時間目始まってるから知り合いはいないよね…


「寒い…」


「な、渚…?」


私の後ろから今は会いたくなかった人の声が聞こえてきた。


「た、大河…なんでここに…学校は…」


そこにいたのは息を切らした大河だった。


「いや、お前こそ…」


バレちゃ駄目…今は駄目なの…


「風邪引いて…今から病院に行くの」


「またかよ…お前大丈夫か?」


「平気平気。大河こそ学校大丈夫なの?」