想いを残した距離に

「そっか。渚よく身体壊すから心配だ」


「そんなことないよ…あ、幸くんは?どうしたの?」


「あーちょっと知り合いがいてな。そのお見舞い」


お見舞いって雰囲気じゃないよね?
なにかあるのかな?でも私が首を突っ込んじゃ悪いよね…


「じゃ、じゃあ私行かないと…弟待ってるから…」


「ちょ…なんかあった?今日変だ」


「そんなことないよ…まだ少し痛むだけから心配しないで」


私は今できる精一杯の笑顔を幸くんに向けた。


「そっか。じゃ、また明日な」


幸くんの顔が作り笑顔に見えてしまう…
これは幻覚なのかな?


私は幸くんが背を向けると家がある道に身体を向けた。


「渚…!」


私の腕は幸くんに掴まれていた。


「ど、どうしたの?お、お見舞いは?」


「あれは嘘。渚、これからデート行こ?」


「こ、これから…!?」