想いを残した距離に

え?じゃあ月影くんの思いが伝わったってこと!?


「すっげ。みんなしてカップル誕生かよ」


望と月影くんも私達が付き合い始めたことを察したようだ。


奇跡だ…3人が付き合えるなんて…
こんなことあってもいいの?
バラバラだったのに…こんなことって…


「じゃあ、今日も元気に学校行こーぜ」


ねぇ、神様。脳腫瘍ってなんですか?
どうしても楽しいはずなのに心の奥にそんな言葉が私を困らせるんです。


朝見た空は普通に青く、雲が掛かっていた。でもその奥には神様がいるように見えて私は泣き出したくなった。


教室に入ると、一瞬ざわめいた。でもすぐに元に戻った。クラスのみんなは私が入院したことを誰も聞こうとしない。それが私にとってすごく安心できた。


「でね〜…渚?どうかしたの?」


「あ、ううん。なんでもないよ。久しぶりだから落ち着かないだけ」


脳腫瘍…良性…悪性…お母さんに連絡…
もうどうしていいかわかんないよ。