想いを残した距離に

助けられなかった…か…。


「やっぱ宮ノ下士さん達って最低だよね。もう退学でといいとおもう!」


「あ、それ私も思ったー!」


次々と宮ノ下達の悪口が出てくる。


本当にこのクラスはなんなんだろうか…
渚の心配をするっていう脳はないわけ?
復讐ばっか…頭おかしいわ。


「ね!自分がいじめられないとわかんないんだよ!」


「戻ってきたら省いてやろうよ!」


何言ってんの?馬鹿じゃない?それじゃあ渚が安心して帰ってこれないじゃない。
また渚が自分のせいだと心を閉ざしちゃうじゃん。


「そうだ!上戸さんも一緒に省こ?獅子村さんも誘ってさ!」


本当に頭がおかしんじゃない?


「あんたらふざけてんの?」


私は机を手のひらで思いっきり叩いた。
その瞬間、動物園のようにうるさかった教室が静まり返った。


「あんたらはいつまでそんなことするつもりでいるわけ?繰り返しじゃないか。いじめては復讐されそれを続ける。また渚のような人が増えるんだ。そんなこともわかんないのか?頭腐ってんじゃない?」


「えっと…上戸さん?そっちのほうが意味わかんないんだけど…やられたらやりかえすのって当たり前でしょ?」


誰がその当たり前を作ったのか…
そういえば前に流行語大賞でそんなような言葉があったな…
一度顔でも拝んでなんで作ったのか一言言ってやりたいもんだ。