想いを残した距離に

「じゃ、ホームルーム始めるぞー」


ホームルームが始まると同時にクラスの女子が私を睨みつける。


どうしよう…女子の視線が痛い。
まるで悪魔に睨まれてる感じ…
みんなイケメン好きだから目を合わせたら
眼力で殺されるよ。
やっていけるのかな?


「なぁ」


あたふたしていると隣から透き通るような声が聞こえてきた。


「お前、名前は?」


隣を見ると東道くんが私をじっと見つめている。東道くんの少し青い瞳が私から離れない。


「渚…です」


「ふーん。渚ね…いい名前じゃん」


すると、東道くんは私に微笑んでみせた。
私はその微笑みの奥に小さな優しさを感じたと同時に心臓が少し跳ね上がった。


胸が…ドキドキしてるよ…
なんなの…


私は今日1日、ずっと胸が高鳴ったまま放課後を迎えた。